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有限会社ホクシス
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独自システムの開発は、部品を使って安くしたい 
私たちは、システムの開発は、部品を使って安くしたいと考えています。
最近では、クラウドやSaaSなどですでに提供されているサービスを利用することも増えてきましたが、少し前まではシステムというと、お客様ごとに開発会社に依頼して独自開発することが一般的でした。
もちろん、パッケージソフトも以前からあって、独自開発よりも低価格に必要な機能を手に入れることができました。
特に、経理業務や販売管理業務など、ある程度利用目的がはっきりしているもので、どの会社にも必要となるものにはたくさんのパッケージソフトがあり、利用している企業もたくさんあります。
パッケージソフトの開発元としては、買ってくれそうなお客様が多ければ、たくさんの開発費を使っても商売になるというわけですね。当然、販売価格も下げられます。

一方、独自開発のシステムは、そのお客様専用のシステムを作るわけですから、当然お客様は一社のみ。販売価格も「開発費+開発会社の利益」ということになり、結構な額を一社で支払うことになります。

私は、この独自システムの開発をずっとやってきたのですが、「独自」だけあってお客様によりシステムの仕様はさまざまです。
中には「こんな仕様でいいのか」と思うようなものもありました。しかし、私の疑問はお客様の業務の中身を知らない一般的な考え方であって、事情を詳しく伺うと「なるほど」とうなずけるものがほとんどでした。(中には、やっぱりおかしいものもありましたが)

独自システムはお客様の業務に合わせて作ります。このため、細かいところまで業務に合わせることが可能になるため、企業としても独自システムを導入するメリットがあります。お客様の体型に合わせて作る「オーダーメードのスーツ」や「オーダーメードの革靴」によく似ています。
お客様の要望を伺ってから作るため、時間もかかりますし費用もかかります。
■外見は違っても中身は似ている 
ただ、たくさんのシステムを開発していると、「以前のシステムでも作成した」とか「あのシステムの機能とよく似ている」というものは結構あります。
お客様が操作する画面では「全く別物」に見えても、内部の作り方で見ると「ほぼ同じ」や「全く同じ」というものは多いのです。
とくにWEBシステムでは、操作画面がブラウザであることやサーバーとのやり取りがインターネットを経由したhttpという方式であることから、この状況はさらに多くなります。

こう考えると、お客様ごとに「一からシステムを作る」ということは、かなり無駄なことをやっているようにも思えます。似ているものがあるのなら、それを流用して新しいものを作ればよいわけです。
ただし、ここで「著作権」という問題が出てきます。すでにあるシステムはそのお客様から開発費をいただいて作成した物ですから、「著作権」は開発費を払ったお客様にあります。勝手に利用して、別のお客様に提供するわけにはいきません。

この問題を解決するために、最初から「よく使うものは、共通の部品」にして「みんなに提供する」という考えが生まれます。部品化や、ライブラリと呼ばれるものです。
とはいえ、「似ている」と言ってもお客様のシステムごとにちょっとづつ違うので多少手を加えることになりますが、共通の部品を一部修正するだけなので、修正の手間は少なくて済みます。
すると、開発時間が短くなったり、テストにかかる時間も少なくて済むということになり、その結果、費用が抑えられるということにつながります。
■共通部品を多く使えば費用は下がる 
このように、共通の部品として用意されているものを利用してシステムを開発すると、部品をたくさん使うほど開発コストは下がります。また、開発期間も短くなりますし、品質も上がります。共通の部品はいくつものお客様のシステムで使用されていますから、たくさんテストを行なったのと同じで、不具合も修正されているからです。
もちろん、こういったことはコンピュータが発明された頃からわかっていて、みなさん知恵を絞ってきたわけですが、残念ながらまだシステム開発の本流にはなっていません。
ただ、自社内で共通部品化を進めている開発会社はたくさんありますし、開発言語のサイトを見に行くと、星の数ほどの関数やソースコードがライブラリとして用意されています。
ところが、ことはそれほどうまくいかないのです。

部品を使って求めるシステムを組み上げようとすると、どうしても部品に手を加える必要がでてきます。この「手を加える」という作業に結構な手間がかかるのです。「新たに作ったほうが早い」というほど手間がかかることもあります。自分が作った部品なら中身がわかっているので手を加えるのも楽ですが、そうでない場合はひと苦労です。
部品を組合せて最終的なシステムに組み上げるための仕組みやノウハウは、今後、いっそう発展していく必要があると思います。




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