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アンケート集計の指針 
どう使うのかを考える 
アンケートを作成する場合には、必ず「集めた回答データをどう使うのか」ということを考えておかなければなりません。
アンケートには目的がありますから、どう使うのかについては明確になっていると思います。
ただ、使うためにはアンケートの回答を「集計」または「分析」しなければなりません。
この作業を忘れていると、集めた回答データを前に困ってしまうことがあります。
集計とは 
回答数が少ない(数十件程度)なら、それぞれに目を通して理解する、または、数を数えるということもできるでしょうが、数百件、数千件も集まるといちいち目を通しているわけにもいきません。

そこで、設問ごとに「どの回答が何件(または何%)」ということを計算し、その大小によって、回答者がどのように考えているのか、を集計値で把握することになります。
集計するためには、設問に対する回答選択肢は「択一項目(いずれかひとつを選択する方法)」(Webアンケートでは、radioボタン、またはプルダウンリストで表される項目)が便利です。
「複数選択項目」(Webアンケートでは、checkboxで表される項目)でも良いですが、「自由記述」はシステムでの集計には不向きと言えます。

作業としては、回答選択肢が「択一項目」や「複数選択項目」であれば、それぞれの回答数を数えるだけですのでそれほど難しいことではありません。
ただ、回答数が多いと人手で数える訳にはいきませんので、回答をデータとして格納してサーバーやPCのソフトに集計させます。
回答がデータベースに格納できていれば、簡単なSQLを書くだけで、集計作業はあっという間に終わるでしょう。
クロス集計とは 
前述の集計の延長として、クロス集計というものがあります。
これは、単純に回答の数を数えるのではなく、「男性/女性」ごとや「回答者の年代」ごとに数を数えるものです。
それ以外にも、設問1で「1~5のいずれを選んだか」などで集計することも可能です。
当然のことながら、クロス集計を行なうのであれば集計項目(男/女、年代など)も回答してもらわなければなりません。

クロス集計を行なうと、回答から色々なことが見えてきます。
「男性のほうが、~である」とか「○○歳代の女性には~~が多い」などです。
一般的に行なわれているアンケートでは、このクロス集計で回答者の傾向や嗜好を探る、というものが多くなっています。
クロス集計については、回答をデータベースに格納しておいて、プログラムを作成することで集計することができます。
簡単なものであれば、Excelのシートでも集計できます。

[注意点]
集計項目はクロス集計のやり方によって変わりますから、慎重に選びましょう。
例えば年齢について考えると、
 「年代(10代,20代,30代...)」を回答してもらって「年代別(10歳~19歳,20歳~29歳,30歳~39歳...)」
で集計することはできますが、
 「年代(10代,20代,30代...)」を回答してもらって「年齢別(20歳,21歳,22歳,...)」
で集計することはできません。
逆に、「年齢(20歳,21歳,22歳,...)」を回答してもらえば「年代別(10歳~19歳,20歳~29歳,30歳~39歳...)」での集計は可能です。ただし、集計時にちょっとした手間(年齢のグループごとにまとめる)が必要になります。
分析とは 
さらに進んで、回答を分析する、ということもできます。
たとえば、「設問1と設問3で[いいえ]と答えた人は、○○○○を購入する確率が高い」とか「男性よりも女性のほうが、○○○○に対して好意的な考えを持っている」などの傾向を見つけるためのもので、設問ごとではなくアンケートの設問全体について考察していくものです。
もちろん、アンケートの設問はそれなりに考えた「一連の設問」を使用します。

分析方法も色々なものがあり、データ間の相関を調べて傾向を掴むものから、データの分布状態を調べて将来や全体を予測したり、と様々です。
このくらいの作業になると素人がどうこうできるものではなく、専門家に依頼することになります。
データを分析して業務に役立てていこうと言う考え方のもと、「データマイニング」とか「ビッグデータ」という言葉がありますが、専門家でない人たちが分析する、というのはそれほど簡単なことではありません。(簡単にできるのであれば、とっても便利ですけど)

全社的にマーケティング戦略を立てる、とか、国家の今後の方針を策定する、などの大きなテーマ(たくさんの予算)でなければ、分析まで考える必要はないかも知れません。

アンケートの回答をどのように使うのか、アンケートを作成する時には、このことも考えながら作成するようにしてください。


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